仮面ライダーリバイスを振り返って
気付けばもう9月である。そして、リバイスもいつの間にか最終回を迎えてしまった。
「結局のところ、録画/配信視聴へ回したアニメの感想を書いてないな・・・」とか思いつつも、正直言ってこのペースだと多分終わらない、というか出せるかも分からない・・・ってことで、本記事では1年間を通してリバイスを履修して個人的に感じたことや、リバイスに対する個人的な評価などを述べていこうと思う。
【目次】
<注意事項(一応読んでね)>
1.これから書く以下の総評レビューは、全て個人的なものとなります。
「私の感性≠世間一般の感性」につき、皆さんが思っている感想とは真逆なものとなってしまうかもしれませんがご了承ください。(個人的な感想なんだしそこはね・・・w)
2.一応、読んでいて不快に感じないような文になるようには気を付けています。が、万が一不快に感じちゃったらごめんなさい・・・
3.私が作品を見る上で重視する点については以下の記事を見てください。
4.【超重要】本レビューは、一応リバイス本編を全話視聴したことを前提として話を進めます。ネタバレとか一切考慮してないからそこは注意!また、ネット配信限定作品(TTFCやTELASA限定作品等)は一切視聴していないため、今回は触れません。
また、リバイス本編と劇場版は別物として扱います。
5.レビューの際、キャラについて書く際は以下のように呼称します。
(仮面ライダーリバイ&仮面ライダーバイスの両方→「リバイス」)
・変身前のキャラや、変身しないキャラ→キャラ名(「一輝」、「大二」など)
・変身後のキャラ→「リバイ」や「ライブ」、「ジャンヌ」等のライダー名
・変身前後で名前が同じキャラ(バイスとベイル)
→変身前の方をそれぞれ「悪魔バイス/ベイル」
・「アギレラ」の名称
→ライダーの方は「アギレラ」、デッドマンズ時代の夏木花は「アギレラ様」
・リバイスコンビの合体フォームとしての「仮面ライダーリバイス」
→「サンダーゲイル」
・変身者が複数いるライダー(デモンズ/オーバーデモンズ)の場合
→それぞれ「○○デモンズ」、「オーバーデモンズ(○○)」
<1.個人的な評価>
初めに、リバイスの個人的な評価を記載しようと思う。
画像出典:「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」より
リバイスの個人的評点は25点、最終評価は「不可」とした。
え?不可・・・!?つまり、リバイスは私の中では不合格レベルの作品だったということである。(早くも怒られないかちょっと心配になってきた)
いったいなんでこうなったのか・・・こうなった理由を見ていこう。
<2.良かったところとダメだったところ>
まずは、私が感じた良かったところと、ダメだと思ったところを書いていこうと思う。
・良かったところ
- 個性豊かなライダーのデザイン。特に、デモンズ、ジャックリバイス、ベイル、リバイ(のレックス系ゲノム以外)、ジュウガ、デストリームは個人的にはどストライクでした。
- 序盤(特に1、2話)~オルテカ撃破辺りまでのストーリー。この辺りまでなら「良」以上でもよかったんじゃないかと思うんだ・・・w
- 一輝(というかリバイって言った方がいいかな?)の戦う代償などの、諸々の設定「そのもの」。
- カゲロウさん。個人的には彼がリバイスで一番好きなキャラですw
- 中盤以降~終盤辺りにおけるデストリームvsクリムゾンベイル戦。あと、その範囲のストーリーで言えばアギレラ初変身回も割と好きだったな。
- 今作のバイクがホバーバイク(バイス・プテラゲノム)だったこと。ほとんど活躍しなかったとはいえ、ホバーバイクはロマンがあって私は好きです。
・良くないと思ったところ
- 中盤以降のストーリーほぼ全て。もはや「失速」ってレベルどうこうではなかった・・・w
- あまりにも露骨すぎるさくら、花、光推し。そして、大二/ホーリーライブの扱い。前者3人、製作陣は明らかに好きなキャラだったよね。そしてホーリーライブは・・・ごめん。ちゃんとアイテムを売る気ある?w
- (2に付随するものとして)オーバーデモンズ登場~ギフ様撃破手前辺りまで空気だった一輝。主人公が空気化とか一番ダメなやつじゃん!!!
- もはや使い捨ての消耗品みたいな各ライダー・アイテム(各フォーム)の扱い。特に、登場から僅か1話で負けたホーリーライブ/エビリティライブやジュウガ、そもそもろくに活躍した記憶すらないオーバーデモンズなど・・・ある種の酷いバーゲンセール状態だったよね。マジで。
- 本編での出番が極端に少ないベイルとデストリーム。ベイルはいっそ、スピンオフ作品専用ライダーってことで本編に出さなくてもよかったじゃん。デストリームは・・・最後の戦いがアレだったのが本当に残念。
- ヒロミやアギレラ様を生かした・・・割にその後の扱いが結構酷かったこと。キッチリと退場させた方が彼らのためだったと今でも思う。冗談抜きで。
- ウィークエンドとかいう組織。怪しいだけで個人的には最後まで悪印象でした。
- 狩崎真澄。あいつはリバイス世界における大戦犯です。後出しで良さげな話を出されたところでですね・・・w
- なんていうか・・・プレバン系アイテム多すぎじゃね?登場ライダーのうち、アイテムが一般販売されたのってリバイスとライブくらいなんじゃ・・・w
- サンダーゲイルのデザイン。あれは正直言って論外・・・w(特にマスクデザイン)
- オーバーデモンズのデザイン。デモンズ×ベイルでなんでああなった?w
- ちゃんと戦績を上げてる・・・はずなのだが、なんか最強感ないアルティメットリバイス。そういえば、あれの初戦の相手って量産型の(ちょっと強い)雑魚敵だったような・・・?w
- アルティメットリバイスの初登場回。「過程」がまるでダメ・・・というか色々と強引過ぎるんだよ!!!
- 全体を通して、様々なキャラやアイテム、そのまま活かせば絶対に面白くなるはずの設定等を全て軽視し、「整合性」とか一切無視で、前作同様「エモエモで尊みの深い展開」を優先しちゃったこと。(過程がないとそういうのは意味ないって学べよ)
- 最終話。そこまでの「過程」(=積み重ね)が弱いにもかかわらず、「感動させよう」って雰囲気が伝わってきて、正直言っていまいち乗れなかったというか・・・(ちょうど裏番組だった某24時間なあれですかね?)
他にも色々と(良くも悪くも)言いたいことはあるが、とりあえず思いつくものはこれくらいってことで・・・
<3.特に言いたいこと>
ここからは、私が見ていて思った、「特にこれが言いたい」と思ったことについて述べる。
リバイスについてだが、序盤~オルテカ撃破辺りまでは(多少粗い部分はあれど)とても面白かった印象がある。
しかし、それ以降くらいからは「やりたい放題やってんなぁ・・・」って思ったくらい、悪い意味で好き勝手にやっている印象が目立ったのがとても残念だ。
既に先述したものもあるかもしれないが、私が特に問題視しているのは以下の点だ。
・ライダーやフォーム/アイテムのバーゲンセール状態
→しかも、ほとんどプレバン行きだし、何よりもろくに活躍しない*1し・・・こんなんで誰が買うと思ってるの?w
・様々なキャラを生かしては株を大暴落させるような描写の仕方
→ヒロミさんとアギレラ様とか特に・・・きっちりと退場させた方が良かったよね。
・一輝・悪魔バイスの空気化&大二の雑な扱い、及び特定のキャラの露骨すぎる優遇
→一輝と悪魔バイスの契約とか特に掘り下げてほしかった・・・w
あとですね・・・百合要素はライダーには要らないです。そういうのは深夜アニメに任せりゃいいじゃんw
・まさかのラスボス不在
→赤石長官やギフ様、ジュウガことジョ狩など割と適任な人たくさんいたのに・・・w
・ただのお戯れな最終戦
→どうせ戦うなら、いっそ緊張感を持ってほしかったです・・・あれじゃ歴代最低の最終決戦としかですね・・・w
・結局のところよく分からない「悪魔」という概念
→まともに「悪魔」らしくしてた初期の悪魔バイスや悪魔ベイル、人間態と瓜二つなカゲロウ、ただのマスコットなラブコフ、実は地球外生命体なギフ様・・・いやあ、「悪魔」って言ってもバリエーション多いですねぇ・・・だからどういった存在なのかよく分からないんじゃ?
・「契約」について
→戦う度に家族関係の記憶が消えていく*2リバイス、戦う度に身体が老化してしまう初期デモンズという、明確な「代償」(事実上の「悪魔との契約」?)があるライダーもいる。が・・・本編にほぼ出てこないベイルはどうでもいいとしても、それ以外のライダー達に同じようなものがあるのかがよく分からなかった。まぁ、デモンズは途中でベルトのシステムが変わった*3ので百歩譲るとしても・・・少なくとも、カゲロウ/ラブコフを従えているはずの大二/さくらに同じような契約がなかったのがとても疑問である。
<4.総評>
序盤の「掴み」はとても良かったし、様々な設定・伏線はどれも面白いものばかりであった。これらをどう調理するかによって、もしかしたら神作になった可能性も充分にあったはずなのだが・・・
正直言って、5番勝負辺りから大失速したゼロワンや、逆に掴みが全然ダメだったセイバーの方がまだ面白かった。
リバイス最大の悲劇は、脚本家という名の「調理人」の選定をミスったことだろう。
彼はどうやら「面白くなかったら俺の責任」とか調子のいい事を言っていたみたいだが、せっかく50周年を迎えたというこのタイミングで、ライダーの歴史に泥を塗るような真似をしておいてとても責任を取れるようには思えない。
我々がリバイスを1年間通して見て学べたことは、「家族愛の大切さ」ではない。「夢を叶えるのに早いも遅いもない」ということでもない。「どんなに面白いと思った作品でも、どこか狂ってしまう事もある。だから最後まで決して油断してはいけない」ということだ。(なんだよそれ・・・)
<最後に>
今回の総評レビュー、リバイスが純粋に好きな人にとっては「なんだこれ」って言いたくなるようなものだったかもしれない。それについては本当に申し訳なかった。
しかし、勘違いしてほしくないが・・・私は決して叩くために1年間見ていた訳ではない。私だってライダーファンの一人だ。ここまで散々文句を言っておいてあれだが、私だって純粋に楽しんで見たかった。純粋に「面白かった!」って言いたかった。
本当に申し訳ないのだが、とりあえずこれを担当したプロデューサーと脚本家については今すぐ責任を取った上で、金輪際特撮作品そのものに関わらないでほしい。また、バンダイについては今一度マーケティング戦略を見直してほしい。なんでもおもちゃを乱発すりゃいいってもんじゃないから・・・w
最後に、色々と言ってしまいましたが・・・キャスト陣の皆様、1年間本当にありがとうございました。今後の益々のご活躍をお祈り申し上げます。